倉庫や物流現場で大活躍する「ネステナー(ネスティングラック)」。
しかし、サイズ選びを間違えると、パレットが入らない、段積みできないといったトラブルが発生することも。
この記事では、ネステナーのサイズ選びに必要な全情報を、初心者にもわかりやすく徹底解説します!
ネステナーサイズの基本(外寸・内寸・クリアランスとは)
まず押さえるべきは、ネステナーサイズの「用語」です。
用語 | 意味 | 注意点 |
---|---|---|
外寸(W×D×H) | ネステナー全体の大きさ(幅・奥行・高さ) | 設置スペース確保に必要 |
内寸 | 実際にパレットを置ける内部空間の大きさ | パレット適合確認に必要 |
クリアランス | 内寸とパレットサイズの差 | スムーズな収納に必須 |
ポイント
👉 ネステナーは【外寸】で販売されますが、収納には【内寸】と【クリアランス】が超重要です!
標準的なネステナーサイズ一覧
主に流通しているネステナーサイズは次の通りです。
間口(幅) | 奥行 | 高さ | 備考 |
---|---|---|---|
1350mm | 1200mm | 1200mm | 逆ネステナーにも多い |
1450mm | 1200mm | 1400mm | 標準パレット対応 |
1650mm | 1200mm | 1500mm | 大型パレット対応 |
※外寸基準です。
【内寸の目安】
外寸から支柱分(約100mm)を引いた数値が内寸です。
例)
外寸:1450×1200mm → 内寸:約1350×1100mm
パレットサイズとの関係と最適な選び方
ネステナーは、収納するパレットサイズに合わせて選定するのが鉄則!
【日本で一般的なパレットサイズ例】
パレットサイズ | 推奨ネステナー外寸 | 理由 |
---|---|---|
1100×1100mm | 1350×1200mm | クリアランスが適正 |
1200×1100mm | 1450×1200mm | 横幅に余裕が必要 |
1400×1100mm | 1650×1200mm | 大型対応 |
クリアランスの目安
- 間口方向:約+150mm
- 奥行方向:約+50mm
これにより、パレットの出し入れがスムーズに行えます。
逆ネステナー・正ネステナーのサイズ規格
タイプ | 特徴 | よく使われるサイズ |
---|---|---|
正ネステナー | 上向き支柱型。標準仕様が多い。 | 1350×1200mm、1450×1200mm |
逆ネステナー | 下向き支柱型。多段積み特化。 | 1350×1200mm、1450×1200mm |
逆ネステナーの場合、高さ制限や安定性の面で「段積み時の高さ」にも特に注意が必要です。
特注サイズ・大型ネステナーの対応範囲
特注ネステナーも対応可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
最大間口 | 約3000mmまで対応可能 |
最大奥行 | 約2300mmまで対応可能 |
最大高さ | 約2800mmまで対応可能 |
その他対応 | カラー指定、ピン位置カスタム、耐荷重強化設計 |
大型ネステナーや特注仕様が必要な場合は、専門業者への見積もり依頼が必須です。
段積みとサイズ選定の注意点
✅ 天井高に注意
👉 天井クリアランス+フォークリフト作業余裕を考慮
✅ 段積み数制限
👉 標準的には3段積み推奨。重荷重対応モデルなら4段も可能。
✅ パレット積載時の高さ
👉 荷物込みの高さが重要!パレットだけで計算しない。
失敗例
「パレットサイズに合わせたが、荷物が高すぎて段積みできなかった」
→ 荷姿(パレット+荷物)のトータル高さで設計しましょう!
よくある質問(Q&A)
Q1. ネステナーの外寸と内寸の違いは?
👉 外寸はネステナー全体サイズ、内寸は実際にパレットを置けるスペースです。
Q2. パレットサイズよりどれくらい大きいネステナーを選べばいい?
👉 間口方向に+150mm、奥行方向に+50mm程度が適正です。
Q3. 特注ネステナーは頼める?
👉 法人向けに間口3000mmクラスまでカスタマイズ可能です。早めの相談が吉!
【まとめ】ネステナーは「パレット基準+クリアランス」で選ぼう!
ネステナー選定では、
✅ 外寸・内寸・クリアランスを理解する
✅ 収納するパレットサイズに合わせる
✅ 荷物込み高さ・段積み制限を考慮する
この3ステップが絶対に欠かせません!
失敗を防ぐには、サイズ選定を丁寧に行い、必要なら特注相談も検討しましょう。
最適なネステナー導入で、倉庫の収納効率と安全性を最大化しましょう!
コメント